私たちの学校を紹介します(卒業生より)

 本校は昭和27年に医師会立の准看護婦養成所として設立されました。昭和52年には高等看護学校が併設され、平成8年に現在の延岡看護専門学校と改称されました。これまでの卒業生(准看護師3711名、看護師1141名)のほとんどが市内に就職し、地域医療に貢献しています。
 医療専門課程では、准看護師の資格を持った人がさらに高度な専門知識や技術、看護師としてふさわしい行動規範を身につけるためにの教育が行われています。夜間定時制のため、働きながら看護師を目指せるのも大きな魅力です。1,2年次は朝から病院などで勤務し、夕方6時から90分の授業を2コマ受けます。仕事と勉強の両立がつらいと感じることはありますが、学校は同じ条件でがんばっている友人に悩みを相談したり、励まし合ったりできる癒しの場になっています。また、勤務経験で培った臨床での実践力は、3年次の実習をとおしてさらに磨かれ、高まっていくと感じています。
 本校の教育理念は「豊かな感性、博愛の精神、自立の心」です。こうした教育理念のもと、市内の医師や非常勤講師の先生方による興味深い講義と、教務の先生方による温かく丁寧な指導を受けることができます、そのため、目標を見失うことなく3年間ひたむきに努力できます。以上のような充実した環境により、本校は平成23年の准看護師資格試験、看護師国家試験共に100%の合格率を達成しました。皆さんも仲間と共に同じ夢に向かって、本校で学校生活を過ごしませんか?

 

 

解剖見学実習を終えて(在学生より)

 解剖実習の前に「解剖学とは」という講義を受け非常に身の引き締まる思いがしました。献体されたご本人、そしてご遺族がどのような思いで献体をされたのかを考えると中途半端な気持ちでは実習に参加できないと強く感じました。
 実習室の扉に表示されていた『拝礼』の文字、そして実習前後の黙祷、勉強させて頂く機会を与えて頂いたのだと実感しながら実習に臨みました。臨床で患者様の死に接することはあっても身体の内部まで見ることはもちろんありません。初めて目にする体の内部を前にただ圧倒されてしまいました。
 教科書や資料で覚えていた体の各部は、先生方の丁寧で分かりやすい説明のおかげですんなりと頭のなかに入ってきました。腎臓は本当にそら豆の形だったとか、脳は細部まで緻密に分かれていた、気管支と食道の位置と構造など驚きに溢れた二時間でした。当たり前に思っていた「動脈は固い」という事も、実際に手で触れると新鮮な気持ちで納得することが出来ました。また私たちのつたない質問にも優しく分かりやすく答えて下さった先生方のおかげで、貴重で身になった時間となりました。
 今、解剖の実習を終えて、本当に感謝の気持でいっぱいです。このような機会を与えて下さった学校、医大の先生方、そして何より医学の発展や医療関係者の為に「献体」という尊く崇高な行為をされた方々に心から感謝しています。ここで得た知識と感謝の気持を忘れずに、関わって下さった方々に恥じない看護師を目指したいと思います。